十二国記考察〜「月の影 影の海」を読む



その@〜嫌よ嫌よ〜


「十二国記」陽子(景王)篇その1であります。

女子高生の陽子。
現れる間男。(←エッ!?)
魑魅魍魎跋扈跋扈。
そりゃもう大騒ぎさ。
間男が言う。(←オイオイ)
「無理にでもおいでいただきます。」
「・・・嫌だってば!」

陽子と景麒その父兄

という経緯があって、
陽子は異世界へ旅立ったのであった。

景麒の取り巻きたち

完璧なダイジェストだな。

v( ̄ー ̄)vヴイヴイ
 

そのA〜達姐キタコレ〜


 巧に流れ着いてからの陽子は大変苦労してます。
まさにサバイバルと言った感じです。(宝剣と宝珠を貰っといて良かったね。)
黄昏て、捕まって、襲われて、闘って、逃げて、おちょくられて、また黄昏て、また襲われて、また闘って・・・。
 意気消沈、風前の灯。
そんな中、忍び込んだのが達姐の家。

 この達姐という女。
・中年に差し掛かったばかりという年頃の大柄な女
・碧眼
としか、姿形の記述が無い。
アニメの達姐が“太ったおばちゃん”だったので、そういう印象になってしまった人も多いだろうが、実は作中では“太っている”とは書かれてはおらず、“大柄な”とだけ表記されているのである。
で、顔立ちだが、
“美人”とか、“目鼻立ちが整った”とか、“醜女(しこめ)”とか、“まるでガマ蛙のような”とか、“和泉元彌のお母さんって政治家の亀井静香に似てるよね。静香って名前は綺麗だねクスクス”などという表現は全く無い。
これは、どういうことだろう?

あまり特徴の無い、どこにでもいるような顔。だろうか?

それとも

勝手に想像してくれい
だろうか?

ニマッ
勝手に想像して描いてみたよ。

想像するのは自由だ・・・よな

今回の日記はまるで完璧な検証ではないか。
流石だ。
 

そのB〜オウム〜


 なおも彷徨い続ける陽子。
そんな陽子に新たな刺客が現れます。
それは、景麒と同じような髪の女。そしてオウムが一羽。
この一人と一羽を操っている首謀者は誰!?
陽子を苦しめようとしている者は、一体だれなのか!?

 そんな中、オウムは剣を吐き出します。
一分もかけて・・・。
オエッ!

そんな光景を描いてみました。

剣を吐く鸚鵡

上巻おわり〜下巻につづく
 

そのC〜ほたほた来ました〜


 さて、下巻に突入です。
下巻に入って一発目で・・・来〜ま〜し〜た〜よ。

 ほ
  た
 ほ
  た

のア・イ・ツが。

楽俊登場記念ということで
ベタですが、『とっとこ楽太郎』描いてみました。
陽子との出会い篇でございます。

とっとこ楽太郎

・・・もっと可愛く描きたかったのに・・・(*_ _)
 

そのD〜深読みしてみる〜


【注意】

今回の日記はかなりヘビーな内容です。
以下にあげる項目に当て嵌まる方は読まないでください。

・冗談でも、楽俊を悪者扱いするのは許せない。
・エロを感じさせる話は大嫌いだ。
・くだらないことには断固抗議する。
・りゅ太のことが大嫌い。(*_ _)

 上記に当て嵌まらない方だけお読み下さい。 当て嵌まった方はこちらをポチッと




「月の影 影の海」を読むD〜深読みしてみる〜


 さてさてお立会い。


 楽俊は、意識のない陽子を自分の家に連れ込みます。
陽子の意識が回復しないのをいいことに、楽俊は陽子を裸にし(*1)、あんなこと(*2)やこんなこと(*3)をやっちゃいます。
 そして陽子が目を覚ますと、今度は尋問(*4)に取り掛かり、陽子の個人情報を吐かせるのです。

 尋問で得た情報の中には引っかかる点がいくつかありました。
「ケイキという人がこちらの世界に連れてきた。」
「ケイキは宙を飛べる獣を連れてた。」(P41〜42)

楽俊は、その明晰な頭脳で考えます。

宙を飛べる獣を連れたケイキという者。
普通の人間ではないことは確かだ。
騎獣を数頭持っている者もいるが、それはかなり高い地位にいる者だ。そして、独りで数頭従えているとなれば、かなり腕が立つ者であろう。
ケイキ・・・か。
・・・ケイ・・・キ・・・。・・・・キ・・・キ・・・麒!?
・・・麒麟!・・・景麒・・・景台輔!慶国の麒麟!!
・・・
麒麟が倭まで迎えに行かねばならないほど海客・・・・。
まさか!?この赤い髪の娘の正体はっ!?

ここはひとつ、この娘に賭けてみよう・・・。(*5)
成り上がるための旅が始まったのです。

黒楽

*1)陽子の衣服があまりにもボロボロだったので寝間着に着替えさせてあげた。
*2)傷の手当て
*3)陽子の持ち物の修復
*4)介抱するとともに心のケア
*5)とてもじゃないが、土地に不慣れな客人ひとりで行かせる気にはなれないので一緒について行ってあげよう。

【注意】
 この文章・画像において不適切と思われる表現があることをお詫びいたします。
また、文章の内容及び画像の削除を希望する方は、掲示板・メールにてお知らせ下さい
要望内容を確認させていただいたうえで対処させていただきます

 

そのE〜半獣〜


 陽子と旅をする楽俊。
彼は半獣である。
半獣であるからにして、普通の人間が持ち合わせていない能力を持っている(はずである)。

 楽俊は鼠の半獣である。
そこで、鼠の能力を調べてみよう。

・学習能力が高い。
・俊敏
・自分の背丈の十倍ほどのジャンプ力がある。
・壁や柱を登ることが出来る
・歯や爪が鋭く、壁などに穴を開けることはたやすい。

 思いのほか能力が高いですよ。もしかしたら、熊にだって負けない・・・かも。

 そこで私は思うのです。蠱雕に襲われたとき、楽俊は闘うべきだったと。
いくら陽子が漢だと言えども、相手は数が多すぎます。まさに、潜在的な攻撃力の発揮どきなのです。

闘え!楽俊!

 きっと、彼は強い。彼は負けない。
そう、猫を手玉に取ってしまうあのネズミのように・・・。
 

そのF〜延王登場〜


 なんとかかんとか雁に着いたご一行様。
関弓へ向う途中で悪いヤツラに襲われます。
多勢に無勢、ご一行さまピーーンチ!
そこで登場無頼漢。
ドンドンドンドンドン♪
「気を散じるな。」

カッコイイィィィィィィ(n‘∀‘)η

 喧騒から逃げるように宿屋へ逃げ込み、そこで男は正体を明かします。
「俺は延王だ。」
楽俊は髭も尻尾も立てたままで硬直してしまいました。

とさ。

そんな一場面。

ジジもびっくり

(猫に見えるかもしれないけど、あくまでも楽俊です。
ええ、魔女っこ宅急便の名場面を参考にさせてもらいました。
そう、あの黒猫がピーンってなるシーンです。
だから猫っぽくなっちゃた。
(つo^)



 そしてそれからあーなってこーなって・・・。
赤王朝は開かれましたとさ。



「月の影 影の海」おしまい
 
2005年11/7〜11/24の日記  11/25加筆修正

 


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十二国記 〜 (C) 小野不由美・講談社/NHK・NEP21・総合ビジョン

           




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