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スウグ![]() |
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大型獣 虎型 十二国記での表記 毛並みは黒い縞に光線の加減によって変わる白、 真珠に例えるほど淡くなく、油膜に例えるほど濃くもない。 ブラック・オパールのような目が印象的で素晴らしく尾が長い虎。 (「月の影 影の海/下」p170~より) 虎によく似た生き物。素晴らしく長い尾の先まで、不思議な五色に輝いて見える。 (「風の海 迷宮の岸」p210より) スウグには、白の勝ったものと黒の勝ったものがいる。 (「図南の翼」p114より) 妖獣 騎獣可 驍宗の計都。雁のとら&たま。利広(珠晶へ譲渡された)の星彩。 騎獣にできる妖獣の中では一番高価。 アニメ「十二国記」に出てくるものは白虎でしたね。 山海経では、 スウ吾(スウゴ)という名の妖が出てくる。 虎のような大きさ、五彩を持った体、体よりも長い尾。(海内北経) スウグとみてもよいだろうか? 驍宗の騎獣の計都だが、 四本の腕と一本の尾を持つ魔人(または龍)羅睺(ラーフ、もしくはラゴ)が 神の水を盗み飲んだことから、 ヴィシュヌ神(最高神)に首を切り落とされた。 切り離された首と胴体は、天に昇って星になったのだが、 首部分だった星は羅睺、胴体部分だった星は計都(ケートゥ)と呼ばれるようになった。 羅睺は龍の頭をもち、 計都は龍の尾(もしくは蛇や豹の尾)を持っている。 日食や月食は羅睺と計都が太陽・月(の光)を食らうからだと考えられ、 そのことからもこの二星は凶星とされている。 というような話が、インドの神話(もしくは天文学・占星術)に出てくる。 十二国記の世界にインド神話が関与しているか、 驍宗がインド神話を知っていたのかどうかはさだかではないが、 関連性があったら面白いと思う。 著者である小野先生が計都という名前を持ってきたのは、 高い確率でインド神話からであろうと思われる。 もし、驍宗が二頭目のスウグを手に入れたなら、 そのスウグの名前は羅睺になるのかもしれない。 虎だね。 そして 2019年、年号も令和と改まった年の11月 「白銀の墟 玄の月」三巻が刊行され 羅睺が登場する。 このページを作ったのは何年だっただろうか? 15年は経ってるはずだ。 計都を出した時にはすでに、小野先生にはその構想はあったのだろう。 上に書いたように 計都と羅睺は対のもの そのどちらかだけにしておくわけがない。 とはいえ、 大多数の人が予想していたであろうこととはいえ、 驍宗が新たな騶虞(スウグ)に出会い、 その名を呼んだ時、 私は思わずガッツポーズをしてしまった。 そして・・・ 次の瞬間、照れた。 十二国記での表記 ~驍宗は初めて自分以外の生き物が立てる音を聞いた 低い唸り声だった。~ 手燭の明かりに垣間見たのは、黒々とした騶虞の姿だった。 (「白銀の墟 玄の月」第三巻p355より) ~騶虞には計都のように白の勝ったものと、 黒の勝ったのもがあるが、 後者は前者よりも圧倒的に少ない。 (「白銀の墟 玄の月」第四巻p12より) 「力を貸してくれるか・・・・・・」 どれほどにか、感謝する。 「―羅睺と名付ける」 (「白銀の墟 玄の月」第四巻p33より) ところで、 騶虞には 白が勝ったもの⇔計都のように 黒が勝ったもの⇔羅睺のように がいるという。 ↓白騶虞 ![]() 山田画伯の挿絵を見ると、 黒騶虞は、白騶虞の白黒模様を反転させた感じで描いておられる。 ↓こんな感じ ![]() 私はふと思った。 黒が勝った模様なら ↓こういうパターンもあるんじゃねえか? ![]() 黒模様部分を太くした型 何年かぶりにペンタブ使って描いてみましたw ペンタブが壊れてなくてよかった ^^; 意外に黒模様が太いパターンも悪くないね。 私の画力が高ければもっと分かりやすいんだろうけど ご勘弁ください。 で、もう一つ思ってしまったのが、 現実社会に ブラックタイガー っているんかいな? ってこと。 ずいぶん昔にプロレス界にそういうレスラーはおりましたけど、 そうではなく、 現実の黒い虎 検索かけると エビ えび 海老 蝦 エビのブラックタイガーしか出てこんやんけ! んでも、ウィキペディアの英語版に記述があった。 画像検索でそれらしいものも発見。 見ると、 白黒模様反転型みたいですな。 さすが山田画伯は抜かりない。 ところで いろいろと虎画像見てて思ったんだけど 虎の模様ってさ ![]() ↑背骨上に黒線がはっきりとある型 ![]() ↑背骨上に黒線がほとんどない型 ![]() ↑背骨に沿った黒線はないが、 横線が通っている型 と、三つの型があるのかな? どうでもいいような なんの検証もないお話です なにはともあれ 計都の相棒登場はめでたい♪ 泰麒と羅睺が初顔合わせする場面とか 見てみたい(読んでみたい)ですなぁ~ ~2019年11月14日追記(画像はりゅ太作)~ |