歴史

氷河時代 / 氷河期 / 氷期 / 間氷期
 
   
地球46億年の歴史の中で
生命の大量絶滅というものが最低でも計6回起こっている

このページの表に白枠で氷河時代と氷期を記しているが
それも数回起きている

だというのに
生命ってすごいね
頑張って生き延びてるよね



氷河時代(氷室期)

地球上に大陸並みの大きさの氷床がある時代を氷河時代という
氷室期ともいうらしい

氷河時代というと
地球上どこもかしこも真っ白
と思いがちだが
それは間違い

どこもかしこも真っ白けっけになったであろう氷河時代(氷河期)は1度だけ
7億2千万年前〜6億3千5百万年前(もしくは8億5千万年前〜6億3千万年前)
に起きた全球凍結
クライオジェニアン氷河時代のみ

他の氷河時代は
割と温暖な地域もあったっぽい

なぜなら

現代も氷河時代だから

現在、春夏秋は雪が無い地域が多いですよね
夏は特に暑いぐらいですよね
でも氷河時代なんです

氷河時代の定義が
地球上に大陸並みの大きさの氷床がある時代
だから

現在
北極と南極に一年中大きな氷床がありますよね
ということは、

そう

今現在、第四紀氷河時代真っ最中なんです

しかし、
(生物が棲む環境としては)温暖な地域が多い

なので、
他の氷河時代もそんな感じだったんじゃないかな
ということなのです


そして、
逆を考えれば

氷河時代以外は
全大陸に氷床が無かったということなのです

南極にも北極にも氷床が無い
海面も高かったでしょうね
平均気温も高かったでしょうね

よくそんな環境で生物は進化していったものです



氷期

氷河時代の中で
気温の低下が間隔を置いて訪れる
気温が低下すると氷河が発達する
そういった時期のことを氷期という

氷期と氷期の間の気温が比較的緩やかな時期を間氷期という

現在は間氷期
1万年前ぐらいから間氷期に入ったらしいです



氷河期


氷河時代と氷期を分けて考えられていなかった時代には
寒冷期全てを氷河期
と表現していた

氷河期(今でいう氷河時代)内にも寒暖の時期があることが解ると
それを氷期、間氷期と表現することになった
大きな括りでの寒冷期は氷河時代とし
氷河期という単語は氷期と同義としましょう
でも、混乱しちゃいそうだから氷河期という単語はなるべく使わないようにしましょうよ
と、日本雪氷学会が言っているらしい


でも
割と専門家の人でさえ
氷河期という単語を使って表現してたり
氷河時代(氷室期)氷期を混同してしまっているのをみかけます

間違いやすいので
注意しましょう
   

地球誕生〜生命誕生〜現在までの年表

 

7億年前〜現在までの年表

 

北京原人〜現在までの年表(猿人誕生〜現生人類登場までの年表-別図

 

地球誕生から現代までの略年表
 




 









 
4,600,000,000年前
(46億年前)
 
地球誕生




 

4,000,000,000年前〜
3,800,000,000年前
(40億〜38億年前)
 

地球が誕生してから6〜8億年ほど経ったころ生命が誕生
原核生物と呼ばれる菌類などの生物が初の生命である
2016年9月
グリーンランドで37〜38億年前のものとみられるストロマトライト(藍藻類と堆積物が何層にも積み重なっている化石)が発見されている

 

2,900,000,000年前〜
27,800,000,000年前
(29億年前〜
 27億8000万年前)
 

 ポンゴラ氷河時代
 

2,700,000,000年前
(27億年前)
 

磁場の形成

生命が誕生してから13億年ほど経過
シアノバクテリア(藍藻類)が登場
 




 

2,500,000,000年前
(25億年前)
 

2,450,000,000年前〜
2,100,000,000年前
(24億5000年前〜
 21億年前)
 

 ヒューロニアン氷河時代
 

2,100,000,000年前
(21億年前)
 

シアノバクテリア登場してから6億年ほど経過
ミトコンドリア、葉緑体などを取り込んだ真核生物登場
植物細胞、動物細胞へと進化していく
 

720,000,000年前〜
635,000,000年前
(7億2000万年前〜
 6億3500万年前)
 
 
クライオジェニアン氷河時代

(8億5千万年前〜6億3千万年前 とする説もある)

多細胞生物が登場してから3億年ほど経過したころに
全球凍結(スノーボールアース)で生命大量絶滅
地球丸ごとほぼほぼ凍ってしまうという大事件が起きる
平均気温マイナス40度
地球上の水分(海水も淡水も)のほとんどが凍ってしまい、氷の厚さは1000m(1q)に及んだとされる
原因として、光合成を行う生物の激増により大気中の二酸化炭素濃度が低下。温室効果が減少されていき寒冷化が始まる。氷床が発達するにしたがって太陽光を反射する割合が増加し、寒冷化が加速していったという説がある(スノーボールアースの始まり)


やっとこさ多細胞生物へと進化したものが現れた生命だったのに、その85%が死滅

陸上・海底の火山の周辺には凍結していない場所があり、その周辺では生命が細々と命をつないだと思われる


激減していた大気中の二酸化炭素も、火山活動などにより徐々に蓄積されていき、温室効果が増大するとともに氷床は凍解、大気はいっそう温暖化していった(スノーボールアースの終焉)
 
 

570,000,000年前
(5億7000万年前)
 

エディアカラ生物群
殻や骨を持たない軟体性の海洋生物と思われる「ディッキンソニア」「チャルニオディスクス」「キンベラ」等が発見されている
 




 








 








542,000,000年前
(5億4200万年前)
 

短期間のうちに
捕食動物(節足動物)登場
生物は目や触手、足などを手に入れる
アノマカリス:北アメリカ、中国、オーストラリアで発見
三葉虫:北アメリカ他で発見
オパビニア:カナダで発見


脊椎動物(魚類)
が登場
 




 

541,000,000年前
(5億4100万年前)
 







 

488,300,000年前
(4億8830万年前)
 

魚類の中に鱗を持つものも現れる
 

450,000,000年前〜
420,000,000年前
(4億5千万年前〜
 4億2千万年前)
 

 アンデスーサハラ氷河時代

 (4億6千万年前〜4億2千万年前 とする説もある)
 

444,000,000年前
(4億4400万年前)
 

オルドビス紀末の生命大量絶滅
生物種の85%が絶滅
原因として、超新星爆発の影響説、火山噴火による寒冷化説がある
 





 

443,700,000年前
(4億4370万年前)
 

オルドビス紀末の生命大量絶滅を生き延びた生物の中の魚類にトゲを持つもの(棘魚類)が現れる
 
 





 

416,000,000年前
(4億1600万年前)
 

強者となった魚類に追われるように
節足動物の中から陸へ上がる生物が登場
  

374,000,000年前
(3億7400万年前)
 

デボン紀後期の生命大量絶滅

生物種の82%が絶滅
原因として、大気変動による寒冷化説、小天体衝突説がある
ベルギー及び中国南部の地層から小天体衝突の証拠が報告されているらしい

脊椎動物の中から両生類が登場

水中(海や河川)が住みにくくなったのか
食料(昆虫など)を追いかけてなのか
四肢、呼吸器官、強い外皮などを身に着けて脊椎動物の一部は陸へ上がった
 

360,000,000年前〜
260,000,000年前
(3億6000万年前〜
 2億6000万年前)
 

 カル―氷河時代
 




 

359,200,000年前
(3億5920万年前)
 

石炭紀
に節足動物(昆虫)は巨大化を遂げ
メガネウラ:羽を広げた大きさが70pもあるトンボ
レオディクティオプラ:羽を広げた大きさ40cmのカゲロウ
アースロプレウラ::体長2〜3mのムカデのような生き物
パレオテーレ:体長30cmのクモ
マノブラッタ:羽を広げた大きさが11cmもあるゴキブリの仲間
などがいたそうだ

 





 

299,000,000年前
(2億9900万年前)
 

パンゲア超大陸が形成されると
内陸部で乾燥化が始まり
それに対応した脊椎動物の中から単弓類が登場
ディメトロドン:北アメリカで発見
この単弓類が哺乳類へ繋がっていったと考えられている
 

251,000,000年前
(2億5100万年前)
 

哺乳類の産声をあざ笑うかのように
ペルム期末(P/T境界)の生物大量絶滅が起きる
 P/T=Permian(ペルム紀)-Triassic(三畳紀)
90%の生物が死滅する
原因として、火山活動の激化説、寒冷化により海面後退が起きて食物連鎖のバランスが大きく崩れた説などがある

 






 

250,000,000年前
(2億5000万年前)
 

200,000,000年前
(2億年前)
 

三畳紀末の生物大量絶滅
原因として、火山活動の激化説と隕石衝突説がある
一番影響を受けたのが爬虫類で、そのほとんどが絶滅したといわれている

隕石説の証拠として、
【カナダ、ケベック州のマニクアンガン・クレータ、マニトバ州のセイント・マーティン・クレーター】
【フランス、ロシュショール・クレーター】
【ウクライナ、オボロン・クレーター】
【アメリカ、ノース・ダコタ州のレッド・ウイング・クレーター】
が挙げられている。
破砕した天体(直径3.3〜7.8q程度)が数か所に落下(衝突)したとされる。
 





 

199,600,000年前
(1億9960万年前)
ジュラ紀後期ごろ恐竜類の中から鳥類へと進化するものが現れる
 




 

145,500,000年前
(1億4550万年前)
 

66,000,000年前ごろ
(6600万年前ごろ)
 

そして、
白亜紀末(K/T境界)の恐竜全滅
原因として、火山活動激化説と隕石衝突説などがある
・1990年代
 メキシコのユカタン半島沖で直径約180qのクレーターの痕跡がみつかり、直径10〜15qの小惑星が衝突したのではないかと考えられている(隕石衝突説)

 








 

66,000,000年前
(6600万年前)
 





 

23,030,000年前
(2303万年前)
 




 

2,588,000年前〜
 現在
(258万8000年前〜
 現在)
 

 第四紀氷河時代(新生代氷河時代)

 (258万年前〜現在 とする説もある)
 

2,500,000年前
(250万年前)
 

470,000年前〜
330,000年前
(47万年前〜
 33万年前)
 

 ギュンツ氷期
 

330,000年前
(33万年前)
 
 

300,000年前〜
230,000年前
(30万年前〜
 23万年前)
 

 ミンデル氷期
 

230,000年前
(23万年前)
 
 

180,000年前〜
130,000年前
(18万年前〜
 13万年前)
 

 リス氷期
 

130,000年前
(13万年前)
 
 

70,000年前〜
15,000年前
(7万年前〜
 1万5000年前)
 

 ヴュルム氷期(最終氷期)

 (終った時期を1万年前前後とする説もある)
 

15,000年前
(1万5000年前)
 

 現在
 
   
「氷河時代が現代まで続いている」
と聞くとびっくりされる方もいるかもしれない。

「氷河時代、氷河期」という単語の印象を
「地球全体が真冬状態」
と連想してしまうからであろう。

「凍てつく寒さの中をマンモスが歩いている」
とか
「雪に覆われた大地の中でマンモスを狩る毛皮を着た原始人」
といった図を過去にどこかで見たことのある人は尚更である。

地球上のどこもかしこも雪と氷の世界
それが「氷河時代、氷河期」
そう思ってしまっている方は割と多いと思う。

でもそれは間違いである。

●氷河時代(氷室期)
世界的に気候が寒冷になり、大陸並みの範囲の氷床が存在している時代

ということなので、
現代は南極や北極付近に広大な氷床が存在するので氷河時代だといえる。

地球全体がほぼほぼ雪や氷に包まれてしまうのは
「スノーボールアース」
という。

●氷期
氷河時代の中で、
寒冷化が拡大し中緯度地域まで氷河や氷床に覆われるような時期をいう。

●間氷期
氷河時代の氷期の中で、
比較的温暖になり氷河・氷床が縮小している時期をいう。

なので、
今後、氷期が訪れれば、現代は氷河時代の間氷期となる。
今後、氷期が訪れなければ、氷河時代の終わりとなる。

●氷河期
氷河時代と氷期の両方を指す言葉として使われてきたが、
「日本雪氷学会」というところでは、
「(氷期と同義語としたうえで)混乱を避けるため、
今後は“氷河期”の使用を避け“氷期”を使用するべき」
と明言しているらしい。

とは言っても、
「氷河時代」「氷期」よりも「氷河期」という単語のほうが
一般的にはメジャーに使われている気がする。
特に文学作品や漫画・アニメなどでは「氷河期」と表現しているケースが多いと思う。


ってな感じで「氷河時代」を考えてみると、
氷河時代じゃなかった時代なんて、本当にあるのだろうか?
と思ってしまう。

南極付近、北極付近に冠氷が無い状態・・・
恐ろしいほどの温暖(というか灼熱)状態なのではないだろうか?
ま、そうなるかどうかは、太陽さんの活動次第なんだろうけど
極地に氷がなくなるほどの熱い星。
生命はその灼熱地獄の中で
(といっても、気温が何度なのかは計り知れんが)
存続できるのだろうか?
  2020年2月24日記   

参考資料

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

地球と人類 46億年の謎を楽しむ本 [ 日本博学倶楽部 ]
価格:935円(税込、送料無料) (2020/2/18時点)


カラー図解 地球と人類 46億年の謎を楽しむ本 日本博学倶楽部 PHP研究所

ウィキペディア(Wikipedia)フリー百科事典

〈〈 歴史Top
 
Copyright (C) 2003〜 黒麒燃魂 All Rights Reserved

Topへ