歴史

1978年
 
日本 世界
第四紀氷河時代
(258万8千年前〜)
 
昭和53年
戊午
1月

 

・4日
 円対ドル相場 1ドル=237.9円 戦後最高値を記録。
10/31には175.5円、年末には195.1円と変動。
 

・8日(〜12月24日)
 TVドラマ「黄金の日々」NHKで放送開始。
 原作:城山三郎
 出演:市川染五郎、栗原小巻、林隆三、根津甚八、川谷拓三、夏目雅子、名取裕子、竹下景子、鹿賀丈史、島田陽子ほか
 

・10日
 総理府が女性の労働人口が37.4%と発表。(初の「婦人白書」)

・14日
 伊豆大島近海地震発生。(M7.0)死者25名。
 

・24日
 円相場高騰関連中小企業対策臨時措置法施行。
 
2月

・18日
「嫌煙権確立をめざす人々の会」結成。
 

・25日
 映画「未知との遭遇」公開。
 監督:スティーブン・スピルバーグ
 大ヒット。
 
3月
・5日
 中国で新憲法採択。(4つの近代化、台湾開放を明記)

・16日
 イタリアで「赤い旅団」がモロ前首相を誘拐。(5/9に射殺体で発見される)
 

・25日
 石野真子「狼なんて怖くない」デビュー・シングル・レコード発売。
 作詞:阿久悠/作曲:吉田拓郎/編曲:鈴木茂
 

・26日
 社会民主連合結成。代表:田英夫
 

・4日
 キャンディーズが解散コンサート「ファイナル・カーニバル」を東京・後楽園球場で開催。
 
4月

・9日
 京都府知事選で林田悠紀夫当選。保守系府知事は29年ぶり。
 

・18日
石油税法公布。(エネルギー対策財源)
 

・27日
 アフガニスタンでクーデター。
・30日
 アフガニスタン共和国、国名をアフガニスタン民主共和国に改名。
 

・1日
 山口百恵「プレイバックPart2」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童/編曲:萩田光雄)シングル・レコード・リリース。
 大晦日の「NHK紅白歌合戦」で「真っ赤なポルシェ」の歌詞を「真っ赤な車」に変えさせられて歌ったことでも有名に。
 
5月

・20日
 新東京国際空港(千葉県成田市)開港。
 

・23日
 初の国連軍縮特別総会開幕。
 
6月
・1日(〜25日)
 第11回FIFAワールドカップ、アルゼンチン大会開催。
 アルゼンチン初優勝。
 

・3日(〜1979年1月6日)
 TVドラマ「白い巨塔」(3度目の映像化)フジテレビで放送開始。
 原作:山崎豊子
 出演:田宮二郎ほか

 主役の田宮二郎が作品放送時に自殺したことも話題になった。
 

・12日
 宮城県沖地震(M7.5)死者28名。

・14日
 元号法制化促進国会議員連盟設立。
 

・22日
 日韓大陸棚協定発効。
 

・24日
 映画「スター・ウォーズ」(製作総指揮:ジョージ・ルーカス)(後に『「旧作三部作」の「第1章・エピソード4」』と呼ばれる作品))都内(5館)で先行公開。(7月1日から拡大公開)
 アメリカで昨年公開され大ヒットとなっていたところ、日本では1年遅れでの公開となった。
 後に、黒澤明の映画作品「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」に影響されていることをジョージ・ルーカスが明かしており、実は黒沢映画に深く関わりのある日本の俳優三船敏郎に出演依頼(第1作目ではオビ・ワン・ケノービ役、1983年の第3作目ではダース・ベイダー役と二度のオファー)していたが断られたという逸話もある。
 

・1日
 映画「スター・ウォーズ」拡大公開。(6月24日から都内5館で先行公開されていた) 後に『「旧作三部作」の「第1章・エピソード4」』と呼ばれる作品。
 製作総指揮:ジョージ・ルーカス
大ブームとなる。
 
7月

・5日
 農林省が農林水産省に改称。

・11日
 環境庁、大気汚染基準を大幅緩和。
 

・16日
 第4回サミットがフランスのボンで開催される。
・17日
 ボン宣言(インフレなき成長の総合戦略)採択。
 

・22日
 映画「サタデー・ナイト・フィーバー」(監督:ジョン・バダム)公開。
主演:ジョン・トラボルタ
 劇中挿入歌、ビージーズの「愛はきらめきの中に」「(恋の)ナイト・フィーバー」「スティン・アライブ」(3曲とも1位)、イボンヌ・エリマン「アイ・キャント・ハブ・ユー」(1位)、タヴァレス「モア・ザン・ア・ウーマン」(8位)などがヒット。
また、ビージーズ「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」(1976年に1位)、ウォルター・マーフィー「運命’76」(1976年に1位)なども挿入歌として使われている。
ちなみに、ビージーズの「ジャイヴ・トーキン」(1975年に1位)がサントラに入っているが、劇中には登場しない。これは、楽曲が使われたシーンがカットされたためで、サントラにボーナストラック的な感じでわざと残したのか、サントラを製造するにあたって「もはや時遅し」で削れなかったのかは不明。
サウンドトラック・アルバム「サタデー・ナイト・フィーバー」はビルボード・アルバム・チャートで24週連続1位を獲得し、世界的にダンスブームが訪れた。猫も杓子もディスコで「フィーバー!フィーバー!」言っていた。
日本中(世界中)で新規ディスコ店が続々とオープン。
 

・25日23時47分
 イングランド北部のオールダム総合病院で、世界初の体外受精技術による子供が(帝王切開により)誕生した。
世界初の試験管ベビーは、ルイーズ・ジョイ・ブラウンと名付けられた。
1982年には、妹のナタリーも体外受精で誕生していて、1999年5月には姉ルイーズに先駆けて「世界初の試験管ベビーによる出産」をしている。
ルイーズも、2004年9月4日に結婚。2006年12月21日に男子を出産。2013年には次男を出産している。
「体外受精で生まれた子供が将来妊娠した場合、健康面に不安要素があるのではないか?」と危惧する見方もあったが、それを払拭する実例となった。
不妊に悩んでいた父ジョンと母レズリー、そしてその子のルイーズ、ナタリーは、不妊の悩みを抱える人たちへの希望の光となった。
 

・27日
 福田赳夫:首相が防衛庁に有事立法などの研究促進を指示。
 

・1日
 郵便貯金のオンライン化開始。

・12日
 日中平和友好条約調印。

15日
 福田赳夫:首相が靖国神社参拝。(「内閣総理大臣」と肩書を記帳したため、違法だと問題になる)
 
8月

・5日
 福田赳夫:首相、現職首相として初めて中東の産油四ヶ国へ出発。
 
9月
・5日(〜17日)
 アメリカ、エジプト、イスラエルが中東和平三国首脳会談開催。
 

・27日
 日本テレビが「音声多重放送」開始。
 

・22日
 中国副首相:ケ小平来日。
・23日
 中国副首相:ケ小平天皇と会見

・26日
 新日鉄が4製鉄所の9設備を休止する合理化案を労組に提示。
 
 10月 
11月
・3日
 ドミニカがイギリスの植民地からイギリス連邦の加盟国として独立。
 

・10日
 ロッド・スチュワート「Da Ya Think I`m Sexy?(邦題:アイム・セクシー)」シングル・レコード発売。翌年大ヒット。
 作詞・作曲:ロッド・シチュワート、カーマイン・アピス/プロデュース:トム・ダウド

 ジョルジ・ベン(ジョルジ・ベンジョール)(ブラジルのミュージシャン。セルジオ・メンデスのヒット曲「マシュ・ケ・ナダ」の作者としても有名)「タジ・マハール」の盗作だと起訴され、転用が立証され(サビの部分/サビに入る部分の旋律がほぼ一緒)、ロッドに入る印税がユニセフに寄付されることとなった。
後にロッドも無意識に転用していたことを認めている。

 明石家さんまが「シュガ、シュガ」言うのはこの曲のせい。
 

・11日
 無限連鎖講(ネズミ講)防止法公布。

・22日
 三菱重工が2年間で1万人の職員(工員)削減の合理化を労組に提示。

・26日
 自民党総裁予備選挙で現首相:福田赳夫大平正芳:幹事長に敗北。
・27日
 福田赳夫:首相が本選挙の立候補を辞退。
 

・25日
 Yellow Magic Orchestra(YMO)(ベース:細野晴臣/ドラムス、ボーカル:高橋ユキヒロ/キーボード、シンセサイザー:坂本龍一)がLPレコード・アルバム「Yellow Magic Orchestra」(デビュー・アルバム)をリリース。
このファースト・アルバムは「日本のテクノの幕開け」とも言えるものとなる。
 

・27日
 第17回日米安保協議会が「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」を決定。
 

・5日
 日米農産物交渉妥結。(牛肉、オレンジの輸入枠拡大)アメリカ側は1971年から「自由化」を要求しており、日本側は輸入枠を拡大することで応じた。アメリカ側は自由化時期の明示要求をしていたが撤回する。

・6日
 福田赳夫内閣総辞職。

・7日
 大平正芳が自民党新総裁に決定。大平正芳内閣成立。

・10日
 沖縄県知事選で西銘順治(自民などが推薦)が当選。
 
12月

・25日(〜28日)
 ベトナムとカンボジアで戦闘発生。カンボジア東部で激戦となる。

・26日
 イランのテヘランで反国王デモ激化し、暴動に発展。石油輸出停止。
 

・27日
 税制調査会が一般消費税試案を答申
 

・28日
 イラン、テヘランの暴動が市街戦に発展。石油生産全面停止。
 

・エポック社から家庭用ゲーム機「システム10」が15,500円で発売される。
 
月日
不明

・「口裂け女」大流行り。
 

ピンクレディーが出すシングルすべて大ヒット。
 

・東京・原宿の歩行者天国(ホコ天)で竹の子族が竹の子ファッションに身を包み踊るのが話題になりブーム化。
 

・「ファミリー・レストラン」盛況。
 

・「窓際族
 「フィーバー
 流行語に。
 
   
スター・ウォーズにYMO
恐ろしい時代に突入
革新が未来を明るくするのか
電子世界は人を豊かにするのか
人類が手探りで進む中
人の心の成長速度を気にすることもなく
時は古と変わらずに刻々と流れていく

ちなみに
口裂け女には
ポマード
が苦手なんだそうです
「ポマード!ポマード!」
と叫ぶだけでも撃退効果があるとかないとか
   

1978年の映画
 
1978年の音楽
 〈〈 1977年(昭和52年) 1979年(昭和54年) 〉〉 

参考資料



昭和・平成史/岩波書店



昭和こども新聞/日本文芸社


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